喜多川歌麿
生平
生於江戶(今東京)農家,是“大首繪”的創始人,也就是有臉部特寫的半身胸像。他對處於社會底層的歌舞伎、大坂貧妓充滿同情,並且以纖細高雅的筆觸繪製了許多以頭部為主的美人画,竭力探究女性內心深處的特有之美。代表作品有《江戶寬政年間三美人》——中間是富本豐雛,右為阿北,左為阿久;豐雛是花街吉原藝妓,阿北與阿久是淺草觀音堂隨身門下茶室的姑娘。
作品
錦絵
- 『婦女人相十品』 大判 揃物 約寛政3年‐寛政4年
- 『婦人相学十躰』 大判 揃物 約寛政3年‐寛政4年
- 『歌撰恋之部』 大判5枚揃 約寛政5年
- 『娘日時計』 大判5枚揃 約寛政6年
- 『北国五色墨』 大判5枚揃 約寛政7年
- 『青楼十二時』 大判12枚揃 寛政中期
- 『教訓親の目鑑』大判10枚揃 享和1年‐享和2年
- 「針仕事」 大判3枚続 約寛政7年
- 「風流七小町」
- 「当時全盛美人揃 越前屋内唐土」 大判 東京国立博物館所蔵
- 「当時全盛美人揃 玉屋内しつか」 大判
- 「娘日時計 未ノ刻」大判 東京国立博物館所蔵
- 「相合傘」大判 東京国立博物館所蔵
- 「歌枕」
- 「針仕事」 大判3枚続の左 城西大学水田美術館蔵
- 「山東京伝遊宴」 大判 錦絵3枚続 城西大学水田美術館蔵
- 「音曲比翼の番組」 小むら咲権六 間判 城西大学水田美術館蔵
- 「橋下の釣」 長判 城西大学水田美術館所蔵
- 「北国五色墨 切の娘」 大判 日本浮世絵博物館蔵
- 「高島おひさ」 大判 大英博物館蔵
- 「高島おひさ」 細判 檀香山艺术博物馆所蔵 寛政5年頃 両面摺(一枚の紙の表面におひさの正面、裏面に後ろ姿を摺分けている。)
- 「歌撰恋之部 稀二逢恋」 大判 大英博物館藏
- 「見立忠臣蔵十一だんめ」 大判2枚続 東京国立博物館藏 寛政6年‐寛政7年頃 画中に歌麿自身が描かれている。
- 「青楼十二時 丑の刻」 大判 寛政6年頃 布鲁塞尔皇家艺术与历史博物馆藏
- 「婦人相学十躰 浮気之相」 大判 寛政4年‐寛政5年頃 東京国立博物館藏
- 「婦人相学十躰 ぽっぴんを吹く娘」 大判 寛政4年‐寛政5年頃 檀香山艺术博物馆藏
- 「歌撰恋之部 物思恋」 大判 寛政4年‐寛政5年頃 吉美美術館藏
- 「当時三美人」 大判 寛政5年頃 波士頓美術館藏
- 「婦人泊り客之図」 大判3枚続 寛政6年‐寛政7年頃 慶応義塾藏
- 「化物の夢」 大判 寛政12年頃 菲茨威廉美術館藏
絵本
- 『画本虫撰』 絵入り狂歌本 天明8年
- 『歌まくら』 彩色摺艶本 天明8年
- 『潮干のつと』 絵入り狂歌本 寛政1年‐寛政2年頃
肉筆浮世絵
作品名 | 技法 | 形状・員数 | 落款・印章 | 制作年 | 所有者 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
雨中湯帰り図 | 絹本著色 | 額1面(元1幅) | 落款「哥丸舎豊章画」 印章「魚水有清言」 | 天明中期 | 個人蔵(アメリカ) | |
品川の月図 | 紙本著色 | 1幅 | 無款 | 天明末期 | フリーア美術館 | 吉原の花、深川の雪との連作。 |
遊女と禿図 | 絹本著色 | 1幅 | 落款「哥麿画」 印章「岸識之印?」朱文方印「字子華白?」朱文方印 | 寛政初期 | ボストン美術館 | |
かくれんぼ図 | 絹本著色 | 1幅 | 落款「哥麿画」 印章「岸識之印?」朱文方印「字子華白?」朱文方印 | 寛政初期 | 鎌倉国宝館 | 特殊な落款・印章が一致することから、上記の遊女と禿図と双幅か、3幅対のうちの2点だと推測される。 |
遊女と禿図 | 紙本墨画 | 1幅 | 落款「喜多川歌麿源豊章画」 印章「歌麿」朱文方印 | 寛政2-5年 | 個人蔵 | 山東京伝賛[1] |
遊女と禿図 | 絹本着色 | 1幅 | 落款「歌麿画」 印章「歌麿」朱文方印 | 寛政3-5年 | 城西大学水田美術館 | |
女達磨図 | 紙本着色 | 1幅 | 落款「歌麿画」 印章「歌麿」朱文方印 | 寛政3-5年 | 栃木市 | 中国から輸入された竹紙が使われている。 |
三福神の相撲図 | 紙本墨画淡彩 | 1幅 | 落款「歌麿画」 印章「歌麿」朱文方印 | 寛政3-5年 | 栃木市 | |
鍾馗図 | 紙本墨画 | 1幅 | 落款「喜多川歌麿源豊章画」 方印未読 | 寛政3-5年 | 栃木市 | |
万才図額 | 絹本著色 | 4面(二曲一隻) | 落款「哥麿筆」 印章「歌麿」朱文方印 | 寛政3-5年 | 鎌倉国宝館 | 元は引き手襖。 |
福禄寿三星図 | 絹本著色 | 1幅 | 落款「歌麿源豊章図」 印章「歌麿」朱文方印 | 寛政3-5年 | 日本浮世絵博物館 | |
吉原の花図 | 紙本著色 | 1幅 | 無款 | 寛政3-4年 | ワズワース・アセーニアム(米国) | 品川の月、深川の雪との連作。 |
納涼美人図 | 絹本著色 | 1幅 | 落款「歌麿画」 印章「歌麿」朱文方印 | 寛政5-8年 | 個人蔵 | |
花魁道中図 | 紙本墨画淡彩 | 1幅 | 落款「哥麿筆」 印章「歌麿」朱文方印 | 寛政5-8年 | ミシガン大学付属美術館(米国)所蔵 | 山東京伝賛 |
遊女と禿図 | 絹本墨画淡彩 | 1幅 | 落款「哥麿筆」 印章「歌麿」朱文方印 | 寛政5-8年 | 千葉市美術館 | |
夏姿美人図 | 絹本着色 | 1幅 | 落款「哥麿筆」 印章「歌麿」朱文方印 | 寛政5-8年 | 遠山記念館 | |
立姿美人図 | 絹本著色 | 1幅 | 落款「歌麿筆」 印章「歌麿」朱文方印 | 寛政5-8年 | 個人蔵(国内) | 重要美術品 |
納涼美人図 | 絹本著色 | 1幅 | 落款「哥麿筆」 印章「歌麿」朱文方印 | 寛政5-8年 | 千葉市美術館 | 重要美術品 |
美人読玉章図(びじん たまずさをよむず) | 絹本著色 | 1幅 | 落款「哥麿筆」 印章「歌麿」朱文方印 | 寛政5-8年 | 浮世絵太田記念美術館 | |
寒泉浴〈入浴〉図 | 絹本著色 | 1幅 | 落款「哥麿筆」 印章「歌麿」朱文方印 | 寛政中後期 | MOA美術館 | 大田南畝賛 |
桟橋二美人図 | 絹紙本著色 | 1幅 | 落款「哥麿筆」 印章「歌麿」朱文方印 | 寛政中後期 | MOA美術館 | |
三美人図 | 絹本著色 | 1幅 | 落款「哥麿筆」 印章「歌麿」朱文方印 | 寛政後期 | 岡田美術館 | |
遊女と二人の禿図 | 絹本著色 | 1幅 | 落款「哥麿筆」 印章「歌麿」朱文方印 | 寛政後期 | キヨッソーネ東洋美術館 | |
三美人図 | 絹本著色 | 1幅 | 落款「哥麿筆」 印章「歌麿」朱文方印 | 寛政後期 | 海の見える杜美術館 | 麻生工芸美術館旧蔵。歌麿の寛政後期の基準作 |
美人と若衆図 | 絹本着色 | 1幅 | 落款「哥麿筆」 印章「きた川歌麿」朱・白文方印 | 1802年(享和2年)頃か | ニューオータニ美術館 | 重要美術品(1938年(昭和13年)指定)。印章は中央に白文で「歌麿」とあり、その左右に朱文のくずし字で「きた・川」という他に類例がない珍しい印である[2]。 |
二美人図 | 絹本著色 | 1幅 | 落款「哥麿筆」 印章「歌麿」朱文方印 | 享和期頃 | メトロポリタン美術館 | |
朝粧美人図 | 絹本著色 | 1幅 | 落款「哥麿筆」 印章「歌麿」朱文方印 | 享和期頃 | 大英博物館 | |
男と娘(つぼみ)図 | 絹本著色 | 1幅 | 落款「哥麿筆」 印章「歌」「麿」朱文方形連印 | 享和期頃 | 個人蔵 | 春画。 |
娘と子ども図 | 絹本着色 | 1幅 | 落款「歌麿筆」 印章「歌麿」朱文方印 | 享和期頃 | 出光美術館 | |
芸妓図 | 絹本着色 | 1幅 | 落款「哥麿筆」 | 享和期頃 | 岡田美術館 | |
男女遊愛図 | 絹本著色 | 1幅 | 落款「哥麿筆」 印章「歌麿」朱文方印 | 享和-文化初期 | 個人蔵 | 春画。歌麿の肉筆春画は、上記の「男と娘図」と本作の2点しか確認されていない。 |
更衣美人図 | 絹本着色 | 1幅 | 落款「歌麿筆」 印章「歌麿」朱文方印 | 文化年間初期(1804年 - 1805年) | 出光美術館 | 重要文化財 |
三味線を弾く美人図 | 絹本著色 | 1幅 | 落款「哥麿筆」 印章「歌麿」朱文方印 | 享和-文化初期 | ボストン美術館 | |
花魁道中図 | 紙本墨画淡彩 | 扇1面 | 落款「哥麿筆」 印章「歌」「麿」朱文方形連印 | 享和-文化初期 | 東京国立博物館 | |
月見の母と娘図 | 絹本著色 | 1幅 | 落款「哥麿筆」 印章「歌麿」朱文方印 | 享和-文化初期 | 香雪美術館 | |
芥川図 | 絹本著色 | 1幅 | 落款「哥麿筆」 印章「歌麿」朱文方印 | 享和-文化初期 | ロシア国立東洋美術館 | |
三味線を弾く遊女図 | 絹本著色 | 1幅 | 落款「歌麿筆」 印章「歌麿」朱文方印 | 享和-文化初期 | フリーア美術館 | |
深川の雪図 | 紙本著色 | 1幅 | 無款 | 享和-文化初期 | 岡田美術館 | 深川の月、吉原の花との連作。 |
参考
- 石田泰弘監修 福岡市美術館ほか編 『肉筆浮世絵の世界 -美人画、風俗画、そして春画-』 西日本新聞社 テレビ西日本、2016年8月8日、p.75、171。
- 小林忠監修 『大谷コレクション肉筆浮世絵』 株式会社ニューオータニ ニューオータニ美術館発行、2005年7月、pp.149-150。
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