國造

國造日本古墳時代飛鳥時代設置的地方官,由大和朝廷任命。國造掌握著所轄地域的軍事權裁判權,實質上是該地方的真正支配者(相當於諸侯),擁有很大的權力。大化改新之後,國造一職被廢除,然而在一些地區仍舊保留著國造一職。但國造沒有實際權力,成為專門主持祭祀的世襲虛職。

日語寫法
日語原文
假名
平文式罗马字

國造的訓讀為「」,與日本語中「御奴」發音相同,也有「御家之子()」的意思。

大和王權地方最小的行政單位是,其長官是縣主。縣之上是,大和朝廷任命對王權忠誠度高的縣主為國造,賜予等等的姓氏,以支配當地的縣。根據《隋書•倭國傳》記載,6世紀末至7世紀初倭國約有120個國造,每國下置10個稻置(縣的酋長)。

國造的姓如下:

  1. 畿內及周邊諸國國造為直姓
  2. 吉備出雲的國造為臣姓
  3. 山陽道的一部分和南海道的國造為凡直姓
  4. 東海道東山道御名代的國造為伴造姓
  5. 東方的毛野以及西方的筑紫豐國肥國的國造為君姓
……

不同地區的國造,其主要職責也不同。例如,東國的國造負責管理部民屯倉出雲的國造負責祭祀神祇紀伊的國造負責管理朝廷的外交。由於國造在地方的勢力很大,一些國造威脅到了朝廷的統治。筑紫國造磐井控制著整個北九州地區,於527年至528年期間造反,封鎖了倭國通往朝鮮半島的海路,後被繼體天皇鎮壓。

大化改新之後,國造的實際權力被剝奪,成為一個世襲的虛職。而實際統治令制國的權力則被郡司所接管。雖然沒有了政治權力,國造依舊擁有雄厚的經濟實力,並主持著地方的祭祀活動。也有的國造同時兼任郡司一職。然而,到了8世紀後半葉之後,國造一職就逐漸消失了。只有少數的國造,如出雲國造紀伊國造等依舊保留。

在9世紀著成的《先代舊事本紀》中,有一個專門記載國造的國造本紀,聲稱日本全國共有過135個國造。然而,根據江戶時代學者栗田寬的考證,該書是一部偽書,沒有歷史根據。

一覧

諸国造一覧

令制国 国造名 初代国造
(任命時期)
氏族(括弧内はカバネ 支配領域 備考
表記 読み
畿内
大和国 倭国造
(大倭国造)
やまと椎根津彦
(神武天皇期)
倭氏(直)大和国中部
闘鶏国造つげ(記載なし)都祁氏(直)大和国東部
葛城国造かずらぎ剣根命
(神武天皇期)
葛城氏(直)大和国西部
山城国 山城国造やましろ阿多根命
神武天皇期)
山背氏(山代氏)(直)山城国
山背国造曾能振命
成務天皇期)
河内国 凡河内国造おおしこうち
おおしかわち
彦己曾保理命
(神武天皇期)
凡河内氏(直)河内国
和泉国
摂津国
東海道
伊賀国 伊賀国造いが武伊賀都別命
(成務天皇期)
阿保氏(君)伊賀国
伊勢国 伊勢国造いせ天日鷲命または天日別命
(神武天皇期)
伊勢氏(直)伊勢国
志摩国 島津国造しまづ出雲笠夜命
(成務天皇期)
島氏(直)志摩国
尾張国 尾張国造おわり小止與命[1](小止与命)
(成務天皇期)
尾張氏(連)
のち千秋氏
尾張国熱田神宮大宮司
三河国 三河国造みかわ知波夜命
(成務天皇期)
三河国西部
穂国造朝廷別王
(成務天皇朝)または菟上足尼
雄略天皇期)
穂氏または磯部氏三河国東部
遠江国 遠淡海国造とおつおうみ印岐美命
(成務天皇期)
遠江国西部
久努国造くの印幡足尼
(仲哀天皇期)
久努氏(直)遠江国中部
素賀国造すが
そが
美志印命
(神武天皇期)
遠江国東部
駿河国 廬原国造いおはら意加部彦命
(成務天皇期)
庵原氏(君)駿河国西部
珠流河国造するが片堅石命
(成務天皇期)
金刺氏(舎人)駿河国東部
伊豆国 伊豆国造いず若建命
神功皇后期)
伊豆氏(君)
のち日下部氏(直)
伊豆国
甲斐国 甲斐国造かい鹽海足尼
景行天皇期)
甲斐氏(直)
のちに日下部氏
甲斐国
相模国 師長国造
(磯長国造)
しなが意富鷲意彌命
(成務天皇期)
相模国西部
相武国造
(武相国造)
さがむ茅武彦命(弟武彦命)
(成務天皇期)
壬生氏(直)相模国東部
武蔵国 知々夫国造ちちぶ知知夫彦命
崇神天皇期)
秩父氏武蔵国北西部
无邪志国造むさし兄多毛比命
(成務天皇期)
武蔵国(秩父除く)
胸刺国造むなさし伊狭知直
(時期記載なし)
安房国 阿波国造あわ大伴直大瀧
(成務天皇期)
大伴氏(直)安房国西部
長狭国造ながさ(記載なし)長狭氏安房国東部
上総国 須恵国造すえ大布日意彌命
(成務天皇期)
末氏(使主)上総国南部
馬来田国造うまくた
まくた
深河意彌命
(成務天皇期)
上総国中西部
上海上国造かみつうなかみ忍立化多比命
(成務天皇期)
檜前氏(舎人直)上総国中西部
菊麻国造くくま
きくま
大鹿國直
(成務天皇期)
上総国北西部
伊甚国造いじむ
いじみ
伊己侶止直
(成務天皇期)
上総国東部
武社国造むさ彦忍人命
(成務天皇期)
牟邪氏(臣)上総国北東部
下総国 千葉国造ちは大私部氏(直)下総国南部
印波国造いんば伊都許利命
応神天皇期)
丈部氏(直)下総国中部
下海上国造しもつうなかみ久都伎直
(応神天皇期)
他田日奉部氏(直)下総国東部
常陸国 筑波国造つくば阿閉色命
(成務天皇期)
常陸国南部
新治国造にいはり比奈羅布命
(成務天皇期)
新治氏(直)常陸国西部
茨城国造いばらき筑紫刀禰
(応神天皇期)
壬生氏(連)常陸国中部
仲国造なか建借馬命
(成務天皇期)
壬生氏(直)常陸国東部
久自国造くじ船瀬足尼
(成務天皇期)
常陸国北中部
高国造たか彌佐比命
(成務天皇期)
岩城氏(直)常陸国北部
道口岐閉国造みちのくちのきへ宇佐比刀禰
(応神天皇期)
常陸国北端
東山道
近江国 淡海国造
(近淡海国造)
おうみ大陀牟夜別
(成務天皇期)
近江国西部
安国造
(近淡海安国造)
(淡海安国造)
やす(記載なし)安氏(直)近江国南東部
額田国造ぬかた大直侶宇命
(成務天皇期)
近江国北東部
美濃国 三野前国造みののさき
みののみちのくち
八瓜命
開化天皇期)
三野氏(美濃氏)(直)美濃国中西部
本巣国造もとす神大根王三野本巣氏(直)美濃国中西部
牟義都国造むげつ押黒兄日子王牟義都氏(君)美濃国北中部
三野後国造みののしり臣賀夫良命
(成務天皇期)
三野後氏(直)美濃国東部
木蘇国造きそ弟武彦命または武富命
(履中天皇期)
木曽氏美濃国東部東鑑の木曽六郎は後裔か
飛騨国 斐陀国造ひだ大八埼命
(成務天皇期)
斐陀氏(国造)飛騨国
信濃国 科野国造しなの建五百建命
(崇神天皇期)
科野氏(直)
のち他田氏(舎人)
信濃国北部諏訪大社下社社家
洲羽国造すわ武国彦命
(景行天皇期)
洲羽氏(君)
のち諏訪氏
信濃国南部諏訪大社上社社家
上野国 上毛野国造かみつけの彦狭島命
(時期記載なし)
上毛野氏(君)上野国
下野国 下毛野国造しもみつけの奈良別
仁徳天皇期)
下毛野氏(君)下野国(那須除く)
那須国造なす大臣命
(景行天皇期)
那須氏(直)下野国北部
陸奥国 白河国造しらかわ鹽伊乃己自直
(成務天皇期)
のち那須氏(直)が郡領陸奥国南部
(福島県域南西部)
石背国造いわせ建彌依米命
(成務天皇期)
陸奥国南部
(福島県域中西部)
阿尺国造あさか比止禰命
(成務天皇期)
丈部氏(直)陸奥国南部
(福島県域中西部)
安積国造神社社家
道奥菊多国造みちのおくのきくた屋主乃禰[2](屋主刀禰)
(応神天皇期)
陸奥国南部
(福島県域南東部)
石城国造いわき建許呂命
(成務天皇期)
石城氏(直)陸奥国南部
(福島県域中東部)
染羽国造しめは
しねは
足彦命
(成務天皇期)
陸奥国南部
(福島県域中東部)
信夫国造しのぶ久麻直
(成務天皇期)
陸奥国南部
(福島県域北西部)
浮田国造うきた賀我別王
(成務天皇期)
陸奥国南部
(福島県域北東部)
伊久国造いく豊島命
(成務天皇期)
陸奥国中部
思国造
(思太か)
おもし志久麻彦
(成務天皇期)
陸奥国北部
出羽国
北陸道
若狭国 若狭国造わかさ荒礪命
允恭天皇期)
膳氏(臣)、稚桜部氏(臣)若狭国
越前国 角鹿国造つぬが建功狭日命
(成務天皇期)
角鹿氏(直)越前国南西部越国として高志国造
三国国造みくに若長足尼
(成務天皇期)
越前国北東部
加賀国 江沼国造えぬま志波勝足尼
反正天皇期)
江沼氏(臣)加賀国南部越国として高志国造
加我国造
(賀我国造)
かが大兄彦君
(雄略天皇期)
加賀国中部
加宜国造かが素都乃奈美留命
仁徳天皇期)
道氏(君・公)
能登国 羽咋国造はくい石城別王
(雄略天皇期)
羽咋氏(君・公)能登国南部
能等国造のと彦狭島命
(成務天皇期)
能登氏(臣)能登国北部
越中国 伊彌頭国造いみづ大河音足尼
(成務天皇期)
射水氏(臣)越中国高志国造の支配領域を除いた部分のみ
越後国 久比岐国造くびき御戈命
(崇神天皇期)
越後国西部
高志国造
(越国造/古志国造)
越前国丹生郡が本拠説あり
こし市入命
(成務天皇期)
越氏(君)越後国中部
高志深江国造こしのふかえ素都乃奈美留命
(崇神天皇期)
越後国北部
佐渡国 佐渡国造さど大荒木直
(成務天皇期)
大荒木氏(直)佐渡国
山陰道
丹波国 丹波国造たんば大倉岐命
(成務天皇期)
丹波氏(直)丹波国・丹後国籠神社社家?
丹後国
但馬国 但遅麻国造たじま船穂足尼
(成務天皇期)
但馬氏(君・公)但馬国東部
二方国造ふたかた美尼布命
(成務天皇期)
但馬国西部
因幡国 稲葉国造いなば彦多都彦命
(成務天皇期)
因幡氏(稲葉氏)(国造)因幡国
伯耆国 伯岐国造
(波伯国造)
ほうき大八木足尼
(成務天皇期)
伯岐氏(伯耆氏)(造)伯耆国
出雲国 出雲国造いずも宇迦都久怒
(崇神天皇期)
出雲氏(臣)出雲国出雲大社社家
石見国 石見国造いわみ大屋古命
(崇神天皇期)
石見国
隠岐国 意岐国造おき十挨彦命
(応神天皇期)
隠岐国
山陽道
播磨国 明石国造あかし都彌自足尼
(応神天皇期)
播磨国南東部
針間国造はりま伊許自別命
(成務天皇期)
針間氏(直)、佐伯氏(直)播磨国北部
針間鴨国造はりまのかも市入別命
(成務天皇期)
播磨国東部
美作国
備前国 大伯国造おおく佐紀足尼
(応神天皇期)
備前国東部
上道国造かみつみち多佐臣
(応神天皇期)
上道氏(臣)備前国南東部
三野国造みぬ弟彦命
(応神天皇期)
三野氏(臣)備前国南西部
備中国 笠臣国造かさのおみ
かさ
笠三枚臣
(応神天皇期)
笠氏(臣)備中国南東部
加夜国造かや中彦命
(応神天皇期)
香夜氏(臣)備中国東部
下道国造しもつみち兄彦命(稲建別)
(応神天皇期)
下道氏(臣)備中国中部
吉備中県国造きびのなかつあがた明石彦
(崇神天皇期)
三使部氏(直)備中国東部
備後国 吉備品治国造
(吉備風治国造)
きびのほむち大船足尼
(成務天皇期)
品治氏(君)備後国南部
吉備穴国造きびあな八千足尼
(景行天皇期)
備後国北部
安芸国 阿岐国造あき飽速玉命
(成務天皇期)
阿岐氏(安芸氏)(凡直)安芸国
周防国 大島国造おおしま穴倭古命
(成務天皇期)
周防国大島
周防国造すおう加米乃意美
(応神天皇期)
周防氏(凡直)周防国東部
波久岐国造はくき豊玉根命
(崇神天皇期)
周防国北部
都怒国造つぬ田鳥足尼
(仁徳天皇期)
角氏(臣)周防国西部
長門国 阿武国造あむ味波波命
(景行天皇期)
阿牟氏(公)長門国東部
穴門国造あなと速都鳥命
(景行天皇期)
穴門氏(直)長門国西部
南海道
紀伊国 熊野国造くまの大阿斗足尼
(成務天皇期)
熊野氏(直)紀伊国東部
紀国造
(紀伊国造)

きい
天道根命
(神武天皇期)
紀氏(直)紀伊国西部日前神宮・国懸神宮社家
淡路国 淡道国造あわじ矢口足尼
(成務天皇期)
淡道氏(凡直)淡路国
阿波国 粟国造あわ千波足尼
(応神天皇期)
粟氏(凡直)阿波国北部
長国造なが韓背足尼
(成務天皇期)
長氏(直)阿波国南部
讃岐国 讃岐国造さぬき須賣保禮命
(応神天皇期)
讃岐氏(公)、佐伯氏(直)讃岐国
伊予国 小市国造おち
おいち
子致命
(応神天皇期)
小市氏(直)伊予国東部
怒麻国造ぬま若彌尾命
(神功皇后期)
伊予国北部
風速国造かぜはや阿佐利
(応神天皇期)
風早氏(直)伊予国中部
久味国造くみ伊與主命
(応神天皇期)
久米氏(直)伊予国中部
伊余国造いよ速後上命
(成務天皇期)
伊余氏(伊予氏)(凡直)伊予国南部
土佐国 都佐国造とさ小立足尼
(成務天皇期)
都佐氏(土佐氏)(凡直)土佐国中部
波多国造はた天韓襲命
(崇神天皇期)
波多氏(君)土佐国西部
西海道
筑前国 筑紫国造つくし田道命
(成務天皇期)
筑紫氏(君・公)筑前国・筑後国
筑後国
豊前国 豊国造とよ宇那足尼
(成務天皇期)
豊氏(直)豊前国北部
宇佐国造うさ宇佐都彦命
(神武天皇期)
宇佐氏(公)豊前国東部
豊後国 国前国造くにさき午佐自命
(成務天皇期)
国前氏(臣)豊後国北部
大分国造おおいた
おおきだ
(記載なし)大分氏(君)豊後国東部
比多国造ひた止波足尼
(成務天皇期)
豊後国西部
肥前国 筑志米多国造つくしのめた都紀女加
(成務天皇期)
筑紫米多氏(君)肥前国東部
松津国造金弓連
(仁徳天皇期)
肥前国東部か
末羅国造まつら矢田稲吉
(成務天皇期)
肥前国北部
葛津国造
(葛津立国造)
ふじつ
(ふじつたち)
若彦命
(成務天皇期)
肥前国西部
肥後国 阿蘇国造あそ速瓶玉命
(崇神天皇期)
阿蘇氏(君)肥後国北東部阿蘇神社社家
火国造遅男江命
(崇神天皇期)
肥氏(君)肥後国中部
葦北国造あしきた三井根子命
(景行天皇期)
葦北氏(君)(刑部靫部)肥後国南部
天草国造あまくさ建島松命
(成務天皇期)
肥後国天草
日向国 日向国造ひゅうが老男
(応神天皇期)
諸県氏(君)日向国
襲国造市鹿文
(景行天皇期)
日向国臼杵
大隅国 大隅国造おおすみ伏布
(仁徳天皇期)
大隅氏(直)大隅国(種子島除く)
多褹島造たね(記載なし)大隅国(種子島)
薩摩国 薩摩国造さつま(人物記載なし)
(仁徳天皇期)
阿多氏(君)薩摩国
壱岐国 壱岐国造
(伊吉島造)
いき上毛布直
継体天皇期)
壱岐氏(直・島造)壱岐国
対馬国 上県国造建彌己己命
(神武天皇期)
津島県氏(直)対馬島
下県国造(記載なし)対馬下県氏(直)

不存在的国造一覧

令制国 国造名 初代国造
(任命時期)
氏族(括弧内はカバネ 支配領域 備考
表記 読み
東海道
尾張国 嶋田国造
(尾張国嶋田国造)
しまだ仲臣子上
(設置時期の記載なし)
嶋田氏?(臣)尾張国南部多氏の嶋田臣か
東山道
信濃国 伊奈国造いな速後上命
(設置時期の記載なし)
不明信濃国南部ただし科野国南部には洲羽国造設置の記載が他書に見える

參考文獻

  • 《》,大川原龍一著
  • 青木書店歷史學研究》2007年7月号 No.827 p41 - p57

相關條目


  1. 『国史大系 第7巻』(経済雑誌社、国立国会図書館デジタルコレクション)216コマ。
  2. 『国史大系 第7巻』(経済雑誌社、国立国会図書館デジタルコレクション)219コマ。
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